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第50回日本膵臓学会大会

演題募集・採択演題一覧

採択通知配信のご案内

一般演題をご応募いただいた方へ、2019年5月13日(月曜日)、「採択通知」をメール配信いたしました。
メールの件名は”採択通知[10***]”です。(10***はUMIN登録番号)

以下の一覧からもご確認いただけます。
採択演題一覧(番号順).pdf

未着の方は、運営事務局迄お問合せください。
jps50@sunpla-mcv.com

 

演題を募集いたします
募集する講演形態は、つぎの通りです。

  • 一般演題(公募)
  • 主題演題(公募)

皆様からの多数のご応募をお待ちしております。
なお、公募演題の採否・発表日時等は、会長にご一任ください。
「指定演題」は指定演者の先生のみ、ご登録をお願いいたします。

演題登録画面へ進むボタンは本ページ下部にございますが、以下の注意事項を十分お読みいただいた上で演題登録画面にお進みください。

1.演題の登録方法

インターネットによるオンライン登録のみです。
本ページ下部の「新規演題登録」ボタンから、案内にしたがって演題の登録を⾏ってください。
演題登録後、締め切り前までは、登録内容の修正が可能です。

2.募集期間

演題募集期間:2018年11月12日(月曜日)~2019年1月29日(火曜日)正午
2月5日(火曜日)正午まで延長いたしました
2月12日(火曜日)正午まで再延長いたしました
演題募集を締め切りました。多数のご応募をいただき、ありがとうございました。

<ご案内>
今回が最終の登録期限となりますので、ご注意ください。延長締切までにご登録をお願いいたします。
締切後は演題の登録・修正・削除の操作は一切できません。修正も延長締切までに完了してください。
※締切時刻の正午に登録(修正)作業が途中の場合でも、登録(修正)を完了することはできなくなります。正午までに全ての作業を完了してください。

※締め切り直前はアクセスが集中し、回線が混雑することにより演題登録に支障をきたすことも予想されますので、余裕を持ってご応募いただくことをお奨めいたします。
※締切日までは、オンライン上で登録した抄録内容の修正も可能ですが、締め切り直前は混雑により修正出来ない可能性もありますのでご注意ください。
※登録締切日以降の共著者などの変更は受付できませんので、修正は必ず演題登録期間中にお済ませください。

3.応募資格、会員登録・会員番号に関するお問合せ

  • 筆頭演者ならびに共同演者は、日本膵臓学会の会員に限ります。ただし、メディカルスタッフ、学部学生、医師免許を有しない大学院生の方は、会員・非会員を問いません。
    非会員の方は、下記URLにて必ず入会手続きを行ってください。
    ※入会申請中に演題登録をおこなう場合は、会員番号入力欄に「99」とご入力ください。

  • 演題は未発表のものに限ります。

  • 研究内容、倫理面等を総合的に評価のうえ採否を決定し、口演発表とポスター発表に分類します。
    主題演題については、不採用になった場合、一般演題としてご発表いただくことが可能です。
    採否については会長一任とさせていただきますので、ご了承ください。

日本膵臓学会

http://www.suizou.org/apply/tetsuduki.htm
なお、会員番号がご不明な方は、下記までお問合せください。

入会案内・会員番号お問い合わせ先

【指導医・会員情報管理事務局】
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル9F
(株)毎日学術フォーラム
TEL:03-6267-4550 FAX:03-6267-4555
E-mail:maf-jps@mynavi.jp

4.登録方法・登録時の留意点

1)応募する「セッション」を1つ選択してください。

  • 一般演題(公募)
  • 主題演題(公募)
  • 指定演題

2)公募のセッション(一般演題もしくは主題演題)を希望される場合、以下より希望カテゴリを1つずつ選択してください。

発表希望カテゴリー
第1希望

(ア)膵外分泌 (イ)膵内分泌 (ウ)急性膵炎 (エ)慢性膵炎
(オ)自己免疫性膵炎 (カ)膵癌 (キ)膵内分泌腫瘍 (ク)嚢胞性膵腫瘍
(ケ)その他の膵腫瘍 (コ)膵移植 (サ)メディカルスタッフ (シ)その他

第2希望

(ア)基礎 (イ)診断 (ウ)治療 (エ)症例 (オ)その他

3)一般演題に応募される方は、「口演」もしくは「ポスター」のどちらかを選択してください。

4)主題演題(シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ)に応募される方は、下記の「司会のことば」をご確認の上、セッションを1つ選択してください。

シンポジウム1

「急性膵炎:診断と治療の最前線」
司会:竹山 宜典(近畿大学)
   正宗  淳(東北大学)

司会のことば ▼
急性膵炎は、過去30年で大きく治療成績が向上したが、その要因として発症早期に的確に重症例を拾い上げることのできる重症度判定基準が導入され、それにより拾い上げられた重症例に対する輸液、全身モニタリング、経腸栄養などの治療が早期に実施されるようになったことが大きく貢献してきたことは異論のないところである。また、急性膵炎に伴う局所合併症の定義が変化し、Walled-off Necrosisの概念の導入によりの壊死性膵炎に対する治療方針が大きく変化し、後期合併症に対する治療成績も向上してきた。そして、2015年の診療ガイドライン改訂によりこれらの診断・治療方針が普及してきた。
本シンポジウムでは、診療ガイドライン改訂以来4年を経過した現時点での各施設の治療成績を振り返っていただき、その問題点と今後の診断治療の方向を討議したい。

シンポジウム2

「切除可能・BR膵癌に対する術前治療の最前線」
司会:海野 倫明(東北大学)
   石井  浩(千葉県がんセンター)

司会のことば ▼
膵癌の治療成績は極めて不良であり成績向上は急務である。BR(切除境界:ボーダーライン)膵癌は、非治癒切除となることが多くUp-front手術の治療成績は不良である。切除可能膵癌であっても、早期再発する症例も多く満足すべき治療成績ではない。また、膵癌の術前画像診断は画像診断が進歩した現在においても正確とは言えず、切除可能膵癌・BR膵癌と術前診断しても、微小な肝転移や腹膜播種、大動脈周囲リンパ節転移などがしばしば認められる。これらの理由から手術前に治療を開始する術前治療が期待されているが、治療レジメンや放射線治療の是非など、いまだ課題は多い。現時点(2018年10月)では術前治療の是非を問うランダム化比較試験(Prep-02/JSAP05)の結果は不明であるが、各施設における術前治療の適応や最適なレジメン等に関して議論していただきたい。

パネルディスカッション1

「膵癌早期診断の最前線」
司会:糸井 隆夫(東京医科大学)
   上坂 克彦(静岡県立静岡がんセンター)

司会のことば ▼
近年の画像診断や分子生物学的手法の進歩にもかかわらず、膵癌早期診断法は未だ確立されていない。アップデートされた膵癌診療ガイドラインの中でも早期診断のための戦略が提唱されているが、実際の膵癌は個々の施設における消化器医に技量によるところが大きい。現在、こうした早期診断の課題を克服するために、次世代シークエンサーなどの網羅的解析を行い従来の腫瘍マーカー診断や病理診断を凌駕する解析成績を報告している施設や、これまで明らかとなっている膵嚢胞、IPMNや慢性膵炎といった膵癌ハイリスク群の囲い込みを行い、早期発見・早期診断につなげている施設もある。さらには画像診断においても様々な最新のモダリティーを用いた早期診断が試みられている。本パネルディスカッションでは各御施設の膵癌早期診断の最前線について今後につながるような研究成果をお聞かせいただきたい。臨床的手法から分子生物学的診断法まで多数の応募を期待する。

パネルディスカッション2

「自己免疫性膵炎診療の進歩」
司会:清水 京子(東京女子医科大学)
   内田 一茂(関西医科大学)

司会のことば ▼
自己免疫性膵炎は、1995年にYoshidaらによって提唱された日本発の疾患概念であり、現在ではIgG4の関与する1型と好中球病変を主体とする2型に分類されているのは周知の通りである。しかし多くの症例が積み重ねられた現在でも、診断においては限局型を呈する症例では未だ膵癌との鑑別に苦慮することがある。また治療においては、日本でよく見られるIgG4の関与する1型はステロイドが著効するが再燃を予測することが未だ困難な状況である。予後においても、慢性膵炎へ移行する症例があることは知られているが、発癌を含めその長期予後については不明な点が多く残されている。1型の特徴であるIgG4についても、その役割については解明されていない。本パネルディスカッションでは、自己免疫性膵炎の診療の進歩というタイトルのもと、自己免疫性膵炎に関する最新の知見を発表していただき今後の展望について議論したいと考えている。

パネルディスカッション3

「IPMNに関する課題克服に向けて」
司会:真口 宏介(手稲渓仁会病院)
   古川  徹(東北大学)

司会のことば ▼
IPMNの診断・治療方針について2006年の国際診療ガイドライン初版に続き、2012年、2017年と2回の改訂が報告され一定の方向性は示されたが、課題も残されている。特に、IPMNに併存する膵癌は大きな問題である。併存膵癌には、IPMNと離れて存在するほか隣接する場合もあり、後者においてはIPMN由来浸潤癌との区別が問題となる。また、IPMNの多発のほか併存膵癌の多発例、IPMN切除後の残膵におけるIPMNあるいは膵癌の再発も経験される。これらはIPMNを有する背景膵に起こる病態であり、IPMNの治療方針に関わるとともに膵癌発生・進展経路の解明の観点からも興味深い。今回は、上記に関する臨床側からのデータに加え、病理学的・遺伝子学的検討による新たな知見の発表と議論を行いたいと考える。内科、外科、病理など多方面からの応募を期待したい。

パネルディスカッション4

「慢性膵炎の戦略」
司会:佐田 尚宏(自治医科大学)
   北野 雅之(和歌山県立医科大学)

司会のことば ▼
慢性膵炎は、上腹部痛、背部痛を主症状とし、進行に伴い内外分泌機能障害を来す。その予後改善には早期診断・治療が重要である。早期の形態診断には主にEUSが用いられ、外分泌機能の評価には様々な検査法が報告されている。症状改善には、禁酒・薬物療法等の保存的治療が行われるが、早期治療介入の効果については十分な知見が得られていない。保存的治療で改善しない難治性疼痛に対する治療としては、内視鏡治療、ESWLおよび外科治療が選択肢として挙げられる。疼痛緩和効果、再治療率において、外科治療が優れていることがヨーロッパから報告されている。一方、我が国ではESWLと内視鏡を組み合わせた治療で良好な成績が得られている。さらに、最近ではEUS下治療、電気水圧衝撃波結石破砕治療等の新規技術が報告されている。本パネルディスカッションでは、慢性膵炎の診断から治療までの新しい試み・知見をご報告いただき、その戦略を明らかにしていきたい。

パネルディスカッション5

「膵神経内分泌腫瘍の病理とバイオマーカー」
司会:平岡 伸介(国立がん研究センター中央病院)
   水野 伸匡(愛知県立がんセンター中央病院)

司会のことば ▼
2017年にWHO分類が改訂され、膵神経内分泌腫瘍はNET-G1, G2, G3およびNEC(G3)の分類となり新たにNET-G3が追加された。NET-G3とNEC(G3)は各々に対する薬剤選択が異なってくる可能性があるが、病理診断では両者の鑑別が困難な症例があり、臨床の現場では一部混乱を招いている。その鑑別には遺伝子異常などのバイオマーカーの有用性が報告されている。バイオマーカーは発症リスク、モニタリング、予後、治療の反応予測などに役立つものも開発されて来ている。ひとことに膵神経内分泌腫瘍といってもグレードによって予後や治療法は様々であり、それに伴いバイオマーカーの位置付けも異なってくる。
本パネルディスカッションでは、膵神経内分泌腫瘍の病理とバイオマーカーの現状と問題点、今後の展望などについて論じて頂くとともに、症例提示とディスカッションを通じて多くの先生方とも議論を深めたい。

パネルディスカッション6

「膵がん患者のサポーティブケア(メディカルスタッフセッション)」
司会:髙折 恭一(京都大学)
   坂本はと恵(国立がん研究センター東病院)

司会のことば ▼
膵がん患者数は増加の一途をたどっているが、その予後は未だ不良である。膵がん患者の生存延長への努力と同様に、膵がんに関連した症状と手術・化学療法等に伴う有害事象に対し、エビデンスに基づいたサポーティブケアを実施することが非常に重要となっている。特に患者QOLの改善・維持は、生存延長にもつながり、極めて重要であることは論を俟たない。サポーティブケアは多職種からなるチームで実施することが必要であり、メディカルスタッフ間の情報共有が求められている。さらにアドヴァンス・ケア・プラニングにおいては患者・家族とメディカルスタッフが十分に話し合うことが必須となる。そこで、本メディカルセッションでは、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・MSWをはじめとして患者と家族を中心にサポーティブケアを行うあらゆる職種の方々の参加により、膵がんのサポーティブケアをさらに向上させる方策について論じていただきたい。

パネルディスカッション7

「慢性膵炎患者のサポーティブケア(メディカルスタッフセッション)」
司会:阪上 順一(京都府立医科大学)
   宮松 直美(滋賀医科大学)

司会のことば ▼
慢性膵炎は非可逆進行性の膵の炎症と定義され継続的なケアが望まれる、年間受療者数が増加している疾患である。禁酒・禁煙の指導や食事管理、疼痛管理、心理的サポート、薬物管理、などメディカルスタッフによるケアが必要となる。栄養士の介入で慢性膵炎の予後が改善されるという海外データも存在するが、わが国でどの程度メディカルスタッフによる介入がなされているか全く不明である。慢性膵炎診療ガイドラインの改訂が予定されている中、メディカルスタッフから提案できるクリニカル・クエスチョンもあるはずである。本パネルでは、わが国で取り組まれている独創的な慢性膵炎患者へのサポーティブケアの発掘を目指したい。単施設・多施設データにこだわらず、先進的取り組みについて、演題を広く募集したい。医師主導の研究だけではなく、看護師、栄養士、薬剤師、保健師などの目線からみた研究発表を採択し、新しい切り口から慢性膵炎の管理をまとめたい。

パネルディスカッション8

「膵神経内分泌腫瘍の薬物療法」
司会:伊藤 鉄英(福岡山王病院)
   池田 公史(国立がん研究センター東病院)

司会のことば ▼
膵神経内分泌腫瘍に対する薬物療法として、ソマトスタチンアナログなどのバイオセラピー、エベロリムスやスニチニブといった分子標的治療薬、ストレプトゾシンなどの細胞障害性抗がん剤などが挙げられる。現在のところ、これらの薬剤の有効性を示すバイオマーカーも明らかにされておらず、これらの薬剤をどのように使い分けるかも十分に明らかににされていない。また、2017年WHO分類の改訂により、NET G3の概念が確立した。このNET G3に対して、どのように薬物療法を行うべきか、今後の検討が必要である。本セッションでは、膵神経内分泌腫瘍の薬物療法をどのように行うべきか、各施設の治療経験を踏まえ、ディスカッションしたい。

ワークショップ1

「切除不能局所進行膵癌:化学療法と化学放射線療法」
司会:伊藤 芳紀(昭和大学)
   福冨  晃(静岡県立静岡がんセンター)

司会のことば ▼
膵癌診療ガイドラインでは切除不能局所進行膵癌に対する一次治療として、化学療法単独または化学放射線療法の2つの異なる治療法が推奨されている状況である。しかし、両治療法の治療成績はまだ満足いくものではなく、国内外で治療開発が行われている。化学療法としては、遠隔転移例に対してゲムシタビンを上回る延命効果が証明されたFOLFIRINOX療法やゲムシタビン+ナブパクリタキセル併用療法も選択可能となっており、放射線療法ではIMRTやSBRTなどの高精度放射線治療や粒子線治療の導入も試みられている。海外では、化学療法を先行した後に化学放射線療法を追加するといった戦略も実施されている。本ワークショップでは、各施設における切除不能局所進行膵癌に対する治療方針、その治療方法や成績についてご発表いただき、両治療法の利点も含めて現状と今後の展望を明らかにしたい。

ワークショップ2

「MCN疑い病変の取扱い ―経過観察可能な病変はあるか?」
司会:平野  聡(北海道大学)
   伊佐山浩通(順天堂大学医学部附属順天堂医院)

司会のことば ▼
主に女性に発生する低悪性度腫瘍であるMCNは、診断がついた時点で手術を検討するべき疾患であり、2012年の国際ガイドラインでは経過観察の方針は示されていない。MCN診断の基本は画像診断であるが、確定診断は時として困難である。そのため、IPMNとして経過観察されている症例も多々あり、アメリカ消化器病学会のガイドラインでは、3cm以下の嚢胞径で、主膵管拡張、内部の隆起性病変等がなければIPMNと区別なく経過観察で良いと記されている。このように、症例によっては経過を観察しつつ悪性化を疑った時点での手術も考慮されるが、その明確な基準や経過観察法は示されていない。本セッションでは、各施設の御経験から、診断や臨床像の実際、経過観察病変の予後、切除例の解析などをご発表頂き、MCNをどう取り扱っていくかを論じたい。Workshopであるので、いろいろな角度からの発表で、今後の方向性を見出すことができれば幸いである。多数の演題応募を期待している。

ワークショップ3

「膵頭部領域疾患の術前における閉塞性黄疸の至適マネージメント」
司会:藤井  努(富山大学)
   土岐 真朗(杏林大学)

司会のことば ▼
膵癌を含めた膵頭部領域疾患では閉塞性黄疸を来す症例が多く、術前症例に対して胆道ドレナージを行うべきか、行うとしたらどのタイミングで行うのか、ステントの種類は何が推奨されるのかなど明らかとなっていない。本セッションでは、外科、内科の立場から膵頭部領域疾患の術前における閉塞性黄疸の至適マネージメントについて議論したい。尚、本セッションにおいて症例は浸潤性膵管癌に限らないが、浸潤性膵管癌の場合は、手術までの期間に差がでるためresectable、conversion surgery、neoadjuvant chemotherapyの症例について明確にしていただきたい。

ワークショップ4

「膵神経内分泌腫瘍の切除適応と切除範囲」
司会:遠藤  格(横浜市立大学)
   青木  琢(獨協医科大学)

司会のことば ▼
膵神経内分泌腫瘍(PanNEN)は、localized, regional, distantすべてのステージの症例が切除対象とされ、また原発巣切除に際しインスリノーマや小型非機能性腫瘍を除き、リンパ節郭清も必要であるとされてきた。現在も、積極切除の立場からは、小型PanNEN(2cm以下)であっても一定のリンパ節転移リスクが存在し、そのため、全症例を例外なく、周辺リンパ節を含めて切除すべきであるとの主張がなされている。一方で、小型の非機能性PanNENを長期経過観察しても腫瘍の増大は緩徐で、転移も生じないことから、切除は不要とする論文も近年散見される。肝転移に関しても薬物療法の進歩に伴い、外科切除の適応は縮小傾向にあると思われる。本ワークショップでは、PanNENに対する各施設の切除適応(あるいは経過観察適応)および切除術式、またその方針に基づく治療成績を提示いただき、現状での一致点、不一致点を明らかにしたい。

ワークショップ5

「家族性膵癌のマネージメント」
司会:森実 千種(国立がん研究センター中央病院)
   北野 雅之(和歌山県立医科大学)

司会のことば ▼
「膵癌に罹患した一対(2名)以上の第一度近親者がいる家系」と定義される家族性膵癌は、一部で生殖細胞系列の遺伝子異常の関与も指摘されており、近年のゲノム医療への関心とともにますます重要な疾患概念となっている。1994年にジョンズホプキンス大学が世界に先駆けて家族性膵癌登録制度(NFPTR)を設立し、数々の研究実績を報告している。日本でも2014年に日本膵臓学会家族性膵癌登録制度(JFPCR)が設立され、様々な研究開発の土台として期待されている。このように研究としての基盤が整いつつある家族性膵癌であるが、実際の臨床現場でのマネージメントとしては、家族性膵癌家系のリスク評価や遺伝相談、サーベイランス法、膵癌発症者への治療法など、対応方法が定まっていない部分も多い。本ワークショップにおいては、臨床現場における家族性膵癌のマネージメントの問題点、今後の課題などについて活発に議論を行いたい。

ワークショップ6

「急性膵炎の重症度分類を再考する」
司会:鈴木  裕(杏林大学)
   保田 宏明(京都府立医科大学)

司会のことば ▼
我が国における現行の急性膵炎重症度判定基準は9項目の予後因子と2項目のCT所見から軽症か重症かを判定するもので、2008年に改訂されたものである。それ以降、重症例の初期治療や高次医療機関への早期搬送の重要性の認識の普及や改訂アトランタ分類2012におけるWONの概念に加え、内視鏡的治療を中心とした治療モダリティの進歩により致死率は改善してきている。しかし、現行の重症度判定基準は煩雑なためか実臨床では欠損項目が多く、あらゆる施設に適合できるものではないのが課題である。このように重症急性膵炎を取り巻く環境が大きく変化する中で、重症度判定基準を簡略化・効率化し、現状に見合ったものへと再考を要する時期に来ていると思われる。本ワークショップでは、重症膵炎における治療成績を提示いただき、現行の重症度判定基準の利点、問題点を整理し、新たな重症度判定基準の策定に向けて議論したい。

※敬称略

5)主題演題(シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ)に応募される方は、不採択となった場合「一般演題として応募する」もしくは「演題を取り下げる」のどちらかを選択してください。

6)PanCAN Award について
NPO法人パンキャンジャパン(PanCAN)より、膵臓癌の研究を助成振興することを目的に“PanCAN Award”を授与いたします。PanCAN Awardの分類・受賞者数・賞金額は以下のとおりです。

①Basic Research Award(基礎研究)…1件 10万円
②Clinical Research Award(臨床研究)…1件 10万円 年齢35歳以下(2019年4月1日時点)
③Young Investigator Award(若手研究者賞)…3件(1位:USD1,200、2位:USD1,000、3位:USD800)
応募条件:日本膵臓学会会員に限ります。

応募方法:「演題登録画面」にて、下記の通り、選択してください。

  • 発表形式:一般演題(口演)
  • PanCAN Awardに応募しますか:希望する

  ※③Young Investigator Awardに応募する場合は、必ず2019年4月1日時点の年齢を入力ください。

主題演題と各種Awardへの重複応募(登録)はできません。
査読の結果、受賞者はPanCAN Award Sessionにて発表を行っていただきます。
なお、選外となったAwardの応募者は、一般演題(口演)での発表とさせていただきます。

7)公募演題の抄録は以下の要領にて作成してください

  • 演題名:全角40文字以内(スペース含む)
  • 抄録本文:全角800文字以内(スペース含む)
  • 演者数(筆頭演者+共同演者):20名まで
  • 所属施設数:10施設まで
  • 総合計文字数(演者名・所属・演題名・抄録本文の合計):全角1,000文字以内(スペース含む)

8)入力の際の注意事項

  • 英字および数字は半角で入力してください。
  • ①②③のような丸付き数字は使用できません。
  • ⅠⅡⅢのようなローマ数字も使用できません。英字の組み合わせで、II、VI、XIのように入力してください。
  • αβγ等を使用するときはα β γを使用してください。
  • タイトルおよび抄録本文で上付き文字、下付き文字、斜め(イタリック)文字、アンダーラインなどを使用する際は、書式を変更したい範囲をそれぞれ<SUP></SUP>、<SUB></SUB>、<I></I>、<U></U>で挟んでください。また、行の途中で改行したい場合は、改行する文の冒頭に<BR>を入力してください。これらの記号はすべて半角文字を使用してください。
  • 英文入力の際にひとつの単語をハイフン(-)で切らないでください。
  • 不等号「<」「>」を使用する時は、全角文字を使用してください。
  • 抄録本文内の小見出しの括弧は、【 】を使用してください。登録ページ内に、コピー可能なテキストが掲載されています。

9)演題の受領通知

  • ご入力のメールアドレス宛「登録完了確認メール」が自動配信されますので、演題登録の受領通知といたします。確認メールがお手元に届いたことを必ず確認してください。(通常、ご登録後5~10分以内に送信)
  • セキュリティー保護のため、事後の登録番号とパスワードの問合せには応じられませんので、発行された登録番号とパスワードを必ずお控えください。
  • 1~2日経過しても登録完了確認メールがお手元に届かない場合は、メールアドレスが正しく登録されていない可能性が高いので、「確認・修正・削除」ボタンよりご自身の登録画面に入り、正しくご登録されているかご確認ください。

10)登録内容の確認・修正・削除

  • 登録番号とパスワードを用いて、演題登録期間中に限り抄録の修正・削除が可能です。
  • 投稿された抄録は、原則として校正されずそのまま印刷されます。提出者の責任において正確に作成してください。演題名・抄録本文のほか、共同演者名についても十分ご確認ください。
  • 登録締切後の抄録の変更、および共同演者の追加・変更は一切できません。

5.演題の採否通知

  • 演題の採否・発表形式・発表日時等は、会長にご一任ください。
  • 演題の採否通知は、ご登録のメールアドレス宛にお送りいたしますので、正確に入力をお願いいたします。

6.演題の登録

1)UMINオンライン演題登録システムでご利用になれるブラウザについては、UMIN演題登録画面上部のご案内にて、最新の情報をご確認ください。ご案内のブラウザ以外はご利用にならないようお願いいたします。
※各ブラウザは、最新バージョンの使用を前提としています。

2)演題登録についてご不明な点は、まずUMINオンライン演題登録システムFAQをご覧ください。

3)暗号通信のご利用をお勧めいたします。
平文通信では、情報の通り道でデータの盗聴や改ざんの可能性があります。一方、暗号通信ではデータが暗号化されているため、安全に送受信が可能です。平文通信は、施設やプロバイダーなどの設定や環境に問題があり、暗号通信が使えない場合に限ってご利用ください。

4)下記のボタンより、演題登録画面にお進みください。

暗号通信(推奨)

新規登録(暗号通信)確認・修正(暗号通信)

平文通信

新規登録(平文通信)確認・修正(平文通信)

演題登録方法に関するお問合せ先

第50回日本膵臓学会大会 運営事務局
株式会社サンプラネット メディカルコンベンション事業部
〒112-0012 東京都文京区大塚3-5-10 住友成泉小石川ビル6F
TEL:03-5940-2614 FAX:03-3942-6396
E-mail:jps50@sunpla-mcv.com

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